エンジニアがTera Termマクロを使う3つのメリット【自動化】

2022-09-21

サーバー_クラスタ構成

Tera Termとは

Tera Term(テラターム)はルーターやサーバーの設定をPCで行うためのオープンソースソフトウェアです。

ダウンロード(窓の杜のサイトが開きます。)してインストールすればすぐに無料で利用可能。

Tera Termはインフラエンジニアには必須のツールです。どの現場でも、大抵Tera Termを使ってルーターやサーバーの設定作業を行うからです。

IT実務未経験からインフラエンジニアを目指すなら、事前にTera Termを使えるようになっていれば面接でアピールできます。Tera Termを使えるかどうかで、OJTでの教える側の負担が変わってくるからです。

できることなら、一から教える手間がいらない新人だと思わせましょう。

あまり知られていませんが、Tera Termの開発者によるガイドブックが発売されています。

当然の様に使って来た私にとっても、色々と新たな発見があったので余裕があればご一読ください。

Tera Termマクロとは

Tera Termマクロは、Tera Termの操作を自動化するプログラミング言語です。基本的にTera Termで出来ることは何でもできます。

ワンクリックで動作し、全ての操作が自動で投入。インフラエンジニアの作業効率は大幅に改善します。

とても便利なツールではありますが、実際は誰でも使えるものではありません。

その理由は敷居の高さ。プログラミングと同じで正しくミスなく記述しなければ、想定通りに動作しません。

中には、手動で出来ることをわざわざコード化するのが面倒な人もいるでしょう。

よって裏を返せば、インフラエンジニア業界ではTera Termマクロが使えることは武器になります。

忙しくて覚える暇がないインフラエンジニアこそ、その恩恵は絶大です。一度使えるようになれば、勉強にかけた時間以上に多大な時間が節約できるようになります。

次に、Tera Termマクロの主なメリットを3つ紹介します。

NW機器1

メリット1.単純な作業ミスを未然に防げる

ヒューマンエラーのリスクは侮れません。自分だけはミスしないという過信や、想定外の要因が重なることで障害は発生します。

命令通りに動くTera Termマクロを使えば、単純な作業ミスは防げます。

多くの場合、インフラエンジニアの作業は深夜に行われます。いくらコーヒーを飲んだりしても、人の集中力には限界があります。

失敗できないシステムの作業をするのであれば、100%確実ではない人力よりも機械の力を頼るのが賢明です。

メリット2.作業時間を大幅に削減できる

作業時間が増えるに従って、余計なリスクが増えます。サービスの中断が長くなれば、当然ユーザーの不満も高まるでしょう。

それに作業員の集中力と体力も刻一刻と低下するため、作業はなるべく短時間で終わらせるべきです。

自動化ツールなら、人力では絶対に不可能なスピードで大量の作業をこなせます。よって、作業対象ノードが何台あっても安心です。

また、作業対象機器にログインする手間が省けるのも大きなメリット。

例えばルーターやサーバーにログインする際に、いちいちユーザー名やパスワードを入力するのは面倒くさくないですか?

私はAWS上にWordPress用、Webアプリ用、その他検証用に複数のインスタンスを構築していますが、全てTera Termマクロでワンクリックでログインできるようにしています。

そのように作業を開始するためのハードルを極力下げることで、モチベーションを高くキープすることも可能。

これはインフラエンジニアに限らず、他のとの領域のエンジニアにもおすすめできるスタイルでしょう。

メリット3.業務の属人化やブラックボックス化が防げる

IT業界では、特定のメンバーにタスクやノウハウが集中しがちです。

確かにこれまで実績の無い人よりは、何でも出来る優秀なエンジニアに頼りたくなりますよね?

その結果として、「その人がいないと仕事が進まない」といった状況が起こりえます。

Tera Termマクロで作業の内容を全て明文化すれば、特定のメンバー内だけの暗黙の知見なども全て可視化されます。その結果、必要な情報がチーム全体で共有されるので、より効率的にプロジェクトが推進出来ます。

次に、Tera Termマクロのデメリットも一応まとめます。

ノートパソコンを見てがっかりする男性

デメリット1.学習コストが発生

本格的なプログラミング言語ではないにしろ、大まかな流れはプログラミングと同じです。一朝一夕で覚えるのは難しく、一定の勉強は必要になるでしょう。

しかし、基本的な操作から段階的に覚えていけば誰にでも書けるようになります。私もネットの情報だけで独学で書けるようになりました。

これまでに得てきたそれらの知見は、いずれ紹介させて頂きます。

デメリット2.過去に実績がない場合の周囲からの抵抗

IT業界に限りませんが、新しいことを始めるにあたって保守的な人達からの抵抗に遭う可能性は少なくありません。

とかくインフラエンジニアは障害に対して神経質なので、既に実績がある方法に安心感を覚えます。

それまで手動での作業でしか行ってこなかったようなチームでは、Tera Termマクロに対して根拠の無い不安を抱く人がいる可能性があります。

始めは小規模な作業から実績を積み重ねるなど、立ち塞がるハードルを1つずつクリアしつつ導入を進める工夫も必要でしょう。

デメリット3.処理手順にミスがあっても処理が止まらない

スクリプトによる作業の大きなリスクは、間違った命令でもそのまま処理を続けてしまう事です。

話を単純化すると、例えばルーティングの記述が一部間違った状態のまま、Tera Termマクロの処理が最後まで進んでしまうと、ネットワークには障害が発生することになります。

そのため、様々な条件分岐を合い間に挟むことで、こまめに正常性を確認をしながら処理を進める設計が求められます。

まとめ

Tera Termマクロのメリットとデメリットをまとめてきました。

例えば、検証でいろんなノードにログインを繰り返すケースがあると思いますが、私はそのログイン手順をマクロ化し、ほぼワンクリックでログインという時短ができるようになりました。

ひょっとしたら、手動でいちいちユーザーIDやパスワードを打ち込んでいませんか?

Tera Termマクロが使えるだけで、もうそのような無駄な手間をかけずに作業に集中できます。

強くおススメできるスキルなので、覚えておいて決してソンはありません。