インフラエンジニア3年で年収600万の資格5選

2023-07-30

ここだけの話ですが、インフラエンジニアのキャリアアップはIT資格が最短ルート。

IT未経験転職から1年と経たずに、私は上流工程の仕事がゲットできました。

それは転職後すぐにCCNAや応用情報技術者試験に合格したからです。

ネットワークスペシャリストも取得した3年目には年収が600万円を突破。

この記事では、インフラエンジニアが年収アップできる5つの資格を紹介します。

ネットワークスペシャリスト試験 合格証書

効率的な学習ツール

技術書や参考書は、早い内からiPadでkindleの電子書籍を使って下さい。

その理由は以下の記事にまとめています。

私は数々の資格を最速で取ってこれました。

それは紙の本ではなく、電子書籍での高効率学習に移行したからです。

CCNA Routing and Switching

CCNA Routing and Switching認定試験 合格証書

「CCNA Routing and Switching」は米国シスコ社主催の資格試験。

一般にはCCNAと呼ばれます。

ネットワークの設計構築や運用保守における基礎技術の認定資格です。

「ネットワークの全般の知識」や シスコ社の「ルーターやスイッチの仕様や設定操作」が問われます。

率直に言うと、CCNAはインフラエンジニアにとって必須の入門資格。

シスコ社のNW機器は世界トップシェアであり、デファクトスタンダートのスキルだからです。

CCNAの参考書

LPIC(Linuc)レベル1

LPICレベル1認定試験 合格証書

LPIC(Linuc)はLinuxOSの技術者認定資格。

世の中のサーバーの大半が、LinuxOSを使っています。

よって、インフラエンジニアにとってLinuxの知識は絶対に必要です。

入門資格であるLPICレベル1試験は「101」と「201」の2種類。

両方合格でレベル1取得が認定されます。

「LPIC」か「Linuc」か?

ところで、 Linux資格には「LPIC」と「Linuc」という2種類の名称があります。

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これはややこしくないですか?

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元々は「LPIC」だけが存在していました。

しかし数年前に、日本のLPIC運営法人が突如として独自路線を進むことを決定。

試験内容を日本にローカライズした「Linuc」資格の運営を始めました。

その違いは以下の様になります。

資格名

LPICレベル1 Linucレベル1
実施団体

Linux Professional Institute

(LPI日本支部)

LPI-Japan
難易度 ★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆
知名度 ★★★★☆ ★★★☆☆
受験費用
(101と201の合計)
33,000円(税込) 33,000円(税込)
企業からの評価と認知度 IT関連企業には以前から広く浸透。世界共通で評価される国際資格のため、海外や外資系で勤務を志す人向け。 富士通、日立、NEC等の国内企業からなる21社のプラチナスポンサーが存在。前述の日系大手IT企業やその関連企業では評価される可能性あり。
累計認定者数 18万人以上(2016年12月時点:世界全体) 約4万人(2020年3月時点:日本国内のみ)

難易度や受験料はどちらも同じです。

それだけに、どちらを受けるべきか迷いどころ。

結論としては、LPICを取るべきです。

元々は「LPIC」という国際資格であり、保有者数や認知度で上だからです。

一方、Linucは日系のIT企業がメインスポンサー。

実質的に日本国内限定の知名度であることは注意が必要です。

LPICの勉強法

LPIC対策は、「Linuxサーバー」や「LinuxOSが入ったPC」を実際に操作するのが一番。

一方で、個人でそのような環境を用意するのはハードルが高いです。

例えば何十万円もするサーバーを個人で購入するのは、初期投資として高過ぎ。

Linuxをインストールするための専用PCを新たに買うのも痛い出費です。

そこで、「VMware」や「VirtualBOX」の利用がおススメ。

これらは無料で使える「仮想化ソフトウェア」です。

既にお持ちのPCにインストールすれば、疑似的にLinux環境を用意できます。

是非「コマンド打鍵」や「プロンプトのレスポンス」を体験し、体で覚えて下さい。

LPICレベル1の参考書

資格名 応用情報技術者試験
実施団体 IPA(情報処理推進機構)
難易度 ★★★☆☆
知名度 ★★★★★
受験費用(税込) 7,500円
特徴 IT人材としての上級資格。プロジェクトマネジメントを任される30代前後までには取っておきたい。
想定年収 400~500万円
資格名 ネットワークスペシャリスト
実施団体 IPA(情報処理推進機構)
難易度 ★★★★★
知名度 ★★★★★
受験費用(税込) 7,500円
特徴 高度IT人材としてネットワークインフラの専門性に特化した最上級資格。インフラアーキクチャの設計構築業務を担当する際には取得推奨。
想定年収 600万円以上

応用情報術者試験

結論から言うと、敢えて基本情報技術者試験は受ける必要はありません。

インフラエンジニアなら、始めから応用情報技術者試験を受けるべきです。

なぜなら、応用情報技術者試験は「プログラミング(ソフトウェア開発)」と「アルゴリズム」を勉強しなくて済むからです。

プログラミングの知識や経験がほとんど無くても、応用情報技術者試験は合格可能。

基本情報技術者試験のために、プログラミングをゼロから勉強するのは遠回りです。

次に、以下にて各試験の午後問題の選択ルールをまとめました。

ポイント1

基本情報技術者試験:アルゴリズムとプログラミング言語で50/100点と高い配点割合。

No. 基本情報技術者試験 午後問題 選択
1 情報セキュリティ 必須解答:20点
2 ソフトウェア・ハードウェア

任意選択:15点

3

ネットワーク

(※得点源)

任意選択:15点
4

データベース

(※得点源)

任意選択:15点
5 ソフトウェア設計 任意選択:15点
6 プロジェクトマネジメント 任意選択:15点
7 サービスマネジメント 任意選択:15点
8 システム戦略 任意選択:15点
9 経営戦略・企業と法務 任意選択:15点
10 データ構造及びアルゴリズム 必須解答:25点
11

ソフトウェア開発

(以下から1問解答)
・C言語
・Java
・Python
・アセンブラ言語
・表計算

必須解答:25点

基本情報技術者の午後の問題構成は、プログラミング経験者向け。

なぜなら、アルゴリズムとプログラミング言語の大問2つで、配点の半分も占めているからです。

これはプログラミング初学者の方にとって、時間的にも心理的にも大きなハードル。

インフラエンジニアには、アルゴリズムとプログラミングの勉強は時間がもったいありません。

後々必要になった時に勉強すればいいです。

私もかつては基本情報技術者試験のためにJavaとアルゴリズムを1か月勉強し、一応合格できました。

しかしながら、業務でJavaとアルゴリズムが役に立ったことはないです。

よって、最短で年収600万を狙うなら、基本情報技術者を敢えて取る必要はありません。

例外として、現在は言語問題でPythonを選択可能。

もしやる気があれば、Pythonで基本情報技術者試験を受けるのはアリです。

インフラエンジニアも業務自動化や効率化のために、Pythonを使う機会が増えてきているからです。

ポイント2

応用情報技術者試験:プログラミングをしなくても、自分の得意分野だけで80/100点の得点が可能。

No. 応用情報技術者試験 午後問題 選択
1 情報セキュリティ 必須解答:20点
2 システムアーキテクチャ

任意選択:20点

3

ネットワーク

(※得点源)

任意選択:20点
4

データベース

(※得点源)

任意選択:20点
5 システム監査 任意選択:20点
6 プロジェクトマネジメント 任意選択:20点
7 サービスマネジメント 任意選択:20点
8 組み込みシステム開発 任意選択:20点
9 情報システム開発 任意選択:20点
10 プログラミング(アルゴリズム) 任意選択:20点
11 経営戦略
情報戦略
戦略立案・コンサルティング技法
任意選択:20点

実は応用情報技術者の問題は、基本情報技術者と比べて意外と難化しません。

事前知識ゼロの状態から応用情報技術者の勉強を始めても、合格は十分に可能です。

何より、自分の得意分野だけを選んで8割も解答できます。

これは得点効率の観点から明らかに有利。

業務に直結するネットワークとデータベースで40点分は確実に確保してください。

残り40点は得意分野を重点的に勉強すれば、手堅く合格できます。

例えば文系で経済系の学部出身なら、「経営戦略」を選んで下さい。

また、「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」もおススメ。

必ずしもITの専門知識が無くても、常識的な考え方でほぼ解答可能です。

早い段階で応用情報技術者を取得できたら、ワンランク上のエンジニアと見られます。

最もおススメの応用情報技術者試験のテキスト

AWS認定資格名

ソリューションアーキテクト

アソシエイト

受験料(税込) 16,500円
合格点/配点 720/1000
試験時間 130分
問題数 65問
難易度 ★★☆☆☆
知名度 ★★★★☆
特徴 AWSによるシステムアーキテクチャの設計担当者向けスタンダード資格。AWS認定として評価されるのはこのレベルから。
想定年収 400~600万円

AWS認定資格名

ソリューションアーキテクト

プロフェッショナル

受験料(税込) 33,000円
合格点/配点 750/1000
試験時間 180分
問題数 75問
難易度 ★★★★☆
知名度 ★★★★☆
特徴 AWSによるシステムアーキテクチャの設計担当者向け上級資格。AWS認定の中でも最難関の一つ。経験者の間でも取得のハードルが高く、より評価も上がる。
想定年収 600万円以上

インフラエンジニア向けの主なAWS認定資格は上記の3つです。

クラウドプラクティショナーはあくまで初心者向けの試験なので、敢えて取得する必要はありません。

ただし受験料を払う余裕があり、AWSの基本からじっくりと勉強したい人は受けてもいいでしょう。

インフラエンジニアなら、ソリューションアーキテクト アソシエイトまでは取得して下さい。

AWSで抑えるべきサービスを、一通り学ぶことができます。

AWSを扱うプロジェクトにいつアサインされても安心です。

これからAWSを担当したいという人にも、大きなアピール材料になります。

十分なAWS経験が積めたら、ソリューションアーキテクト プロフェッショナルも狙いたいところ。

ただし受験料が跳ね上がるので、なるべく一発合格を目指してください。

資格を取って得たもの

ほんの数年前まで年収300万だった私は、どうにかしてこの生活を変えたいと試行錯誤の日々。

毎日書店やネットで情報収集を根気強く続けながら、そのきっかけとなる何かを探していました。

ITに興味を持ち始めた頃に何となく目に留まったのが、「CCNA教科書」という黒くて分厚い資格テキスト。

そのCCNA取得が、インフラエンジニアとしてのキャリアのスタートです。

未経験エンジニア転職で成功の秘訣は、事前にスキルアップできること。

CCNAは、どの企業でも評価される強力な資格でした。

磨き上げた貴方のスキルで、「熱意」や「ポテンシャル」を存分にアピールしてください。

まとめ

この記事では、インフラエンジニア転職やキャリアアップに有効な5つの資格を紹介しました。

さらに上位の資格を取ることで、より単価の高い案件にもチャレンジできます。

実務経験も重要ですが、資格を生かしたステップアップのチャンスが、インフラエンジニアの大きなメリット。

是非この5つの資格を目標に勉強して下さい。

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