プログラマーよりインフラエンジニアが良い6つの理由【30代40代】


プログラマーとインフラエンジニアってどっちがいいの?
30代や40代ならインフラエンジニアです。

IT未経験からエンジニアを目指す場合、多くの方はプログラマー志望です。
しかし30代や40代では決して楽ではないため、方向性は慎重に考えるべきです。
結論として、ミドル世代ならプログラマーよりインフラエンジニアを目指した方がいいです。
この記事では、知ってる人だけトクをするインフラエンジニアの優位性を詳しく紹介します。
お読み頂ければ、未経験からでも失敗しないエンジニア転職が出来ます。
未経験プログラマー志望者の飽和
ここだけの話、最近は未経験プログラマー志望者が増え過ぎました。
その結果競争激化で採用基準も厳格化の一途。
未経験プログラマー転職に立ちはだかるハードルとして、以下のようなものが挙げられます。
- プログラミングスクールの卒業生が多すぎるため、採用倍率が急上昇。
- リモートワークの普及でOJTの機会が減ったため、新人プログラマーに対する教育が難しい。
- いざプログラミングをやろうとすると、思った以上に難しくて挫折する。
【参考動画】
以下の動画は、未経験からのプログラマー転職で非常に苦労された方の体験談です。昨年末にyoutubeでバズり、多くの共感を呼びました。この方はその後インフラやAWSを軸に勉強を進めたところ、現在はAWSエンジニアになれたようです。
30~40代の未経験者ともなると、かなり門戸は狭くなります。
以下のqiita記事をご一読下さい。
30代後半からプログラミングスクールで学び、苦労の果てにWeb エンジニアに転職した方の体験談です。

SNSで情報発信をしたり、プログラミングスクールに通ったりする熱意が高い人でも、500社以上に応募して最終的に内定を得られたのが4社です。
書類見送りや連絡なしが合わせて500社というのは流石に辛いのではないでしょうか?
書類選考ですら約6%弱しか通らないという、極めて厳しい未経験プログラマーの転職市場が垣間見えます。
必死に勉強してもプログラミングスクールに高額な授業料を払っても、エンジニアの入り口にすら立てないリスクは過小評価できません。
ポートフォリオ作成完遂は困難

良い感じのポートフォリオ作れば、プログラマーになれるはず!
言うだけなら簡単だけど、現実は厳しいかも…

未経験プログラマーの転職ルートとして、まずは独学かスクールで何らかの言語を学習。
その後、webサービス等のポートフォリオを携えての就職活動が一般的です。
ポートフォリオとは、自らプログラミングやシステムを構築することで制作したwebサービス等を指します。
しかし、このルートは既に広く知れ渡ってしまいました。
その結果、多くの応募者が似たり寄ったりなポートフォリオを志望先に提出するケースが多発。
内定を掴むためには、差別化のために人一倍時間をかけて高度な技術力を示す必要が出てきました。
よって、未経験者にとってプログラマー転職は難易度が上がってしまったのです。
コロナ以前の様に、とりあえず採用してから社内で育てると言った余裕のある企業は減りました。
特に人気のweb系の自社開発企業に未経験から入るのは難関。
プログラミングに対する相当な熱意を示したうえで、数多くのライバルとの競争に勝ち抜く必要があります。
そんな中で、モチベーションを保つことはかなりの苦行。
実務未経験の段階では、度重なるエラーやつまづきの連続になります。
その逆境の中で果たしてどれだけの人が、最後まで理想のポートフォリオ を作りきれるでしょうか?
インフラエンジニアは資格が有効

結論から言うと、プログラマーとインフラエンジニアの評価軸には大きな違いがあります。
プログラマー:資格よりもポートフォリオ(成果物、コード)が評価される
インフラエンジニア:明確な成果物が提示しにくいため、資格の有無が重視される
インフラエンジニアは未経験者にも広く門戸が開かれています。
資格でネットワークやサーバーやデータベースが体系的に学べる存在するからです。
つまり業務に必要な資格さえ取得できれば、やる気やポテンシャルを分かりやすくアピールできます。
私もかつてCCNAと基本情報技術者を独学で取得し、インフラ運用保守の案件に応募しました。
当時すでに30代前半で異業種からの転職ということで、苦戦することも当然覚悟。
しかし蓋を開けてみると、資格で得た知識と熱意が評価され、応募1社目であっさりと内定しました。
基本的にIT業界は人手不足であり、先輩が新人に付きっ切りで指導する時間はそうそうありません。
技術や知識を自発的に勉強する姿勢が何よりも大切です。
それを資格という具体的な形にすることで印象アップに直結。
心構えとして、業務に有効な資格やスキルを事前に調べて勉強して下さい。
その上で面接に臨めば、不安や緊張も無く自信を持ってアピールできるます。
なお、インフラエンジニアのキャリアアップにすぐに効く資格はこちらをご覧ください。
新人プログラマーの教育が困難
プログラミングは手を動かしながら身に着けます。
何度もエラーが発生し、解決を繰り返してシステムを作る仕事です。
ところが、未経験者がテレワークで仕事を進めるのはとっては非常に困難。
頼れる人が近くにいないため、延々とトライアンドエラーを繰り返し続けかねません。
テレワークは「教える側」も「教わる側」も共にやりにくい状態。
そこで、未経験者を採用して育てるよりも経験者が優先されるようになりました。
一方、インフラエンジニア業務は新人にも任せやすい「運用監視」という業務があります。
新人はまずデータセンターや監視センターに勤務。
そこでサーバーやネットワーク機器が正常に稼働しているかの監視を任されます。

運用監視業務は手順書やノウハウが整っているので、新人が苦慮する機会はさほどありません。
運用監視業務の中で、新人はITインフラのスキルを蓄えることができます。
未経験者がいきなりリモートワークで仕事を任されることもありません。
その後は上流工程の「設計構築」という業務にステップアップも可能。
年収や待遇も上がっていきます。
要するに、教育環境やキャリアのステップが整備されているため、未経験者にも門戸が広いわけです。
ネットワークやサーバー等のシステムは、障害に備えて24時間365日体制での監視が必要。
そのメンテナンス作業等はサービスの一時停止によるユーザー影響を最小限にするために、通常は深夜~早朝にかけての夜間帯に実施されます。
これらの理由から、案件によっては夜勤が前提だったりすることもあります。
不規則な生活で体調を崩すケースもあるので、向き不向きがあると言える職種でしょう。
それを逆手にとって、夜勤が問題なくこなせるような夜型の人であれば、他の応募者よりも案件の選択肢が広がり、競争率が下がるメリットもあります。
需要が底堅いインフラエンジニア
インフラエンジニア未経験転職のチャンスは、新型コロナの影響をほとんど受けていません。

上記の資料をご覧ください。転職支援サービスのdodaによるエンジニア求人動向のレポートです。
インフラエンジニアの中でもネットワークエンジニアの需要が堅調です。
昨年12月と比較して求人登録者は32%増加し、求人数も11%増加しました。
特に30歳以下の若手層が増えているようです。
2020年のコロナ禍でも大手SESは採用を継続していましたが、ここに来てさらに未経験や微経験の駆け出しエンジニアの採用に動いています。
つまり、ネットワークを中心にインフラ案件の需要は高水準であることを示しています。
コロナ禍で仕事が急減した他の業界と比べると、非常に魅力的な職種ではないでしょうか?
クラウドやセキュリティ需要の高まり

現在はクラウドやスマホの普及で、大量のデータが世界中を行き来する時代。
必然的にITインフラの需要は増加の一途です。
経済活動にも生活の基盤としても、人材と設備の両面でより一層の拡充が求められます。
将来的には、AIや機械学習や自動運転の利用には莫大なデータの蓄積と高速な処理が必要。
そこでAWSやGCPやAZUREなどのクラウドのスキルも身に着ければ、さらにキャリアの選択肢を広げることも可能です。
世界的にサイバー攻撃も活発化しており、ネットワークやセキュリティの対策はどの企業でも喫緊の課題になってきました。
以上から、元々の人手不足に加えて今後も需要が高い需要が見込めるため、インフラエンジニアの仕事がコロナ不況でも途切れることはありません。
インフラエンジニアから社内SEという選択肢

最近では「DX」の必要性から、IT業界だけではなく一般の事業会社にまでITエンジニアの採用ニーズは拡大。
企業の業務やビジネスをIT技術で全面的に刷新すること。それにより、これまでの非効率や不採算なものが改善され、企業としての力がより強化される。
しかし企業によっては、このDXの流れに対応するだけの人材が既存の社員だけでは足りません。
例えばもともとITエンジニアではなく総合職として新卒入社したような社員が、ジョブローテーションの一環でたまたま情報システム部に配属されてDXを担当するケースもあるでしょう。
ここで問題となるのは、そういうIT技術の素養が無い社員がいきなりDXと言われても、すぐに対応できるほど現代の業務システムは単純ではないということです。
全社的に旧式から新システムに移行するためには、例えば以下の様に検討すべきことがたくさんあります。
・会社のシステムやデータをクラウドに置くのか、または自社のサーバールームに置くのか。
・ネットワーク構成はどうするのか。
・リモート会議を円滑に行うための帯域は足りているのか。
これらはあくまで1例であり、他にも準備や課題は山積みです。
この状況下で、インフラエンジニアとしての一定の業務経験があることで、社内SEとして転職するチャンスが増えてきました。
もし新卒での入社が叶わなかったような大手企業にも、社内SEとしてなら再挑戦のチャンスもあるかもしれません。
まとめ
この記事では、IT未経験ならプログラマーよりもインフラエンジニアが良い理由を紹介しました。
特に30代40代の未経験者にとってチャンスが多いのはインフラエンジニア。
まずはインフラから入っても、プログラミングを独自に習得した後にweb系エンジニアにシフトもできます。
要するに、エンジニアとしてのキャリアを0から1にするためにはインフラの方がずっと簡単。
その後のキャリアアップや方向性は自分次第です。
せっかくプログラミングを勉強したのに採用が決まらない方や、ITエンジニアとして何を目指すか迷っているような方は、インフラエンジニアを強くおすすめします。
なお、インフラエンジニア転職に向けての具体的な勉強方法やノウハウについては、以下の記事をご覧ください。
例えば私は、コールセンターでコミュニケーションスキルを身に着けたことでエンジニア転職に成功しました。その経緯については以下の記事をご覧ください。