プログラマーよりインフラエンジニアが良い6つの理由

2023-08-09

プログラマーよりインフラエンジニアが良い6つの理由
  • IT未経験だけどエンジニア転職を検討中。
  • インフラとプログラマー(開発)のどっちがいいのか?
  • 30代や40代でも仕事があるのか?

この記事では、知ってる人だけがトクをするインフラエンジニアの優位性をガイドします。

未経験プログラマー転職市場が激化

ここだけの話、最近は未経験プログラマー志望者が増え過ぎました。

その結果競争激化で採用基準も厳格化の一途。

未経験プログラマー転職のハードルは以下の通りです。

未経験プログラマー転職のハードル
  • プログラミングスクールの利用者が多すぎるため、採用倍率が急激に上昇。
  • リモートワークでOJTの機会が減ったため、新人プログラマーの教育が難しい。
  • いざプログラミングを始めたら、思った以上に難しくて挫折する。

【参考動画】

次の動画は、未経験からのプログラマー転職を目指した方の体験談です。

一時youtubeでバズり、多くの共感を呼びました。

この方はその後インフラやAWSを軸に勉強を進めたところ、現在は晴れてAWSエンジニアになれたようです。

現実問題として、30~40代の未経験者となると極めて門戸は狭いです。

以下のqiita記事は、30代後半からプログラミングスクールに通った方の体験記です。

Twitterから引用
qiitaより引用:IT業界完全未経験の38歳が Web エンジニア職に就職するまで

これほど熱意が高くても、500社以上の応募で最終的な内定がたった4社。

大半が書類見送りや連絡無しは流石に辛すぎです。

書類選考すら約6%弱しか通過していません

こういうリスクが、未経験プログラマー転職には潜んでいるのです。

必死に勉強してもプログラミングスクールに時間とお金を費やしても、容易くエンジニアにはなれません。

ポートフォリオ作成が困難

未経験プログラマーの転職ルートは、まず独学かスクールで何らかの言語を学習します。

その後、webサービス等のポートフォリオを作成し、それを元に応募するのが一般的です。

ポートフォリオとは、自らプログラミングやシステムを構築することで制作したwebサービス等を指します。

しかし、このような転職の仕方は広く知れ渡ってしまいました。

その結果、多くの応募者が似たり寄ったりなポートフォリオを志望先に提出するケースが多発。

内定を掴むためには、差別化のために人一倍時間をかけて高度な技術力を示す必要が出てきました。

よって、未経験者にとってプログラマー転職は難易度が上がってしまったのです。

コロナ以前の様に、とりあえず採用してから社内で育てると言った余裕のある企業は減りました。

特に人気のweb系の自社開発企業に未経験から入るのは難関。

プログラミングに対する相当な熱意を示したうえで、数多くのライバルとの競争に勝ち抜く必要があります。

そんな中で、モチベーションを保つことはかなりの苦行

実務未経験の段階では、度重なるエラーやつまづきの連続になります。

その逆境の中で果たしてどれだけの人が、ハイレベルなポートフォリオを諦めず作りきれるでしょうか?

インフラは資格が有効

STUDY

プログラマーとインフラエンジニアの評価軸には大きな違いがあります。

プログラマー:資格よりもポートフォリオ(成果物、コード)が評価される

インフラエンジニア:明確な成果物が提示しにくいため、資格の保有が評価される

インフラエンジニアは、資格の勉強を通して業務に必要な技術を自主的に学べます。

つまり応募に先立って資格を取得しておけば、やる気やポテンシャルを明快にアピール可能。

私もかつてCCNAと基本情報技術者を独学で取得し、派遣のインフラ運用保守の案件に応募しました。

当時は30代で異業種(コールセンター)からの転職なので、苦戦も覚悟していました。

しかし蓋を開けてみると、資格で得た知識と熱意が評価され、応募1社目であっさりと内定

なお、派遣エンジニアのメリットはこちらの記事をご覧ください。

では、なぜこれほどまでに資格が高く評価されたのでしょうか?

基本的にIT業界は人手不足であり、先輩が新人に付きっ切りで指導する時間はありません。

つまり、技術や知識を自発的に勉強する姿勢が何よりも大切ということです。

その積極さ資格という具体的な形にできたなら、採用側の印象はさらにアップします。

面接でも不安になったり緊張したりせず、自信に満ちた姿勢でアピール可能。

なお、インフラエンジニアのキャリアアップにすぐに効く資格はこちらをご覧ください。

インフラは成長しやすい

プログラミングは手を動かしながら身に着けます。

何度もエラーが発生し、解決を繰り返してシステムを作る仕事です。

ところが、未経験者がテレワークで仕事を進めるのはとっては非常に困難。

頼れる人が近くにいないため、延々とトライアンドエラーを繰り返し続けかねません。

テレワークは「教える側」も「教わる側」も共にやりにくい状態。

そこで、未経験者を採用して育てるよりも経験者が優先されるようになりました。

一方、インフラエンジニア業務は新人にも任せやすい「運用監視」という業務があります。

新人はまずデータセンターや監視センターに勤務。

そこでサーバーやネットワーク機器が正常に稼働しているかの監視を任されます。

監視センターのイメージ画像

運用監視業務は手順書やノウハウが整っているので、新人が苦慮する機会はさほどありません。

運用監視業務の中で、新人はITインフラのスキルを蓄えることができます。

未経験者がいきなりリモートワークで仕事を任されることもありません。

その後は上流工程の「設計構築」という業務にステップアップも可能

年収や待遇も上がっていきます。

要するに、教育環境やキャリアのステップが整備されているため、未経験者にも門戸が広いわけです。

ネットワークやサーバー等のシステムは、障害に備えて24時間365日体制での監視が必要。

そのメンテナンス作業等はサービスの一時停止によるユーザー影響を最小限にするために、通常は深夜~早朝にかけての夜間帯に実施されます。

これらの理由から、案件によっては夜勤が前提だったりすることもあります。

不規則な生活で体調を崩すケースもあるので、向き不向きがあると言える職種でしょう。

それを逆手にとって、夜勤が問題なくこなせるような夜型の人であれば、他の応募者よりも案件の選択肢が広がり、競争率が下がるメリットもあります。

需要が底堅い

インフラエンジニア未経験転職のチャンスは、新型コロナの影響をほとんど受けていません。

引用サイト:2021年6月発行 職種別マーケットレポート ITエンジニア(doda転職サービス)

上記の資料をご覧ください。転職支援サービスのdodaによるエンジニア求人動向のレポートです。

インフラエンジニアの中でもネットワークエンジニアの需要が堅調でした。

12月と比較して求人登録者は32%増加し、求人数も11%増加しました。

特に30歳以下の若手層が増えているようです。

2020年のコロナ禍でも大手SESは採用を継続していましたが、ここに来てさらに未経験や微経験の駆け出しエンジニアの採用に動いています。

つまり、ネットワークを中心にインフラ案件の需要は高水準であることを示しています。

コロナ禍で仕事が急減した他の業界と比べると、非常に魅力的な職種ではないでしょうか?

クラウドやセキュリティ需要

サイバーセキュリティー 鍵

現在はクラウドやスマホの普及で、大量のデータが世界中を行き来する時代。

必然的にITインフラの需要は増加の一途です。

経済活動にも生活の基盤としても、人材と設備の両面でより一層の拡充が求められます。

将来的には、AIや機械学習や自動運転の利用には莫大なデータの蓄積と高速な処理が必要。

そこでAWSやGCPやAZUREなどのクラウドのスキルも身に着ければ、キャリアは更に広がります。

世界的にサイバー攻撃も活発化しており、セキュリティ対策はどの企業でも喫緊の課題

よって、人手不足に高い需要が続く以上は、インフラエンジニアの仕事が途切れることは想像できません。

社内SEという選択肢

最近では「DXの必要性から、IT業界だけではなく一般の事業会社にまでITエンジニアの採用ニーズは拡大。

DX:Digital Transformation

企業の業務やビジネスをIT技術で全面的に刷新すること。それにより、これまでの非効率や不採算なものが改善され、企業としての力がより強化される。

しかし企業によっては、このDXの流れに対応するだけの人材が既存の社員だけでは足りません。

例えばもともとITエンジニアではなく総合職として新卒入社したような社員が、ジョブローテーションの一環でたまたま情報システム部に配属されてDXを担当するケースもあるでしょう。

ここで問題となるのは、そういうIT技術の素養が無い社員がいきなりDXと言われても、すぐに対応できるほど現代の業務システムは単純ではないということです。

全社的に旧式から新システムに移行するためには、例えば以下の様に検討すべきことがたくさんあります。

DX推進に向けての検討事項

・会社のシステムやデータをクラウドに置くのか、または自社のサーバールームに置くのか。
・ネットワーク構成はどうするのか。
・リモート会議を円滑に行うための帯域は足りているのか。

これらはあくまで1例であり、他にも準備や課題は山積みです。

この状況下で、インフラエンジニアとしての経験を生かし、社内SEとして転職するチャンスが増えてきました。

もし新卒で入れなかったような大手企業にも、再挑戦できるチャンスがあります。

まとめ

この記事では、IT未経験ならプログラマーよりもインフラエンジニアが良い理由を紹介しました。

特に30代40代の未経験者にとって、よりチャンスが多いのがインフラエンジニア。

もしインフラから入っても、プログラミングを独自に習得して後からweb系エンジニアにシフトもできます。

つまり、エンジニアとしてのキャリアスタートはインフラの方がずっと簡単ということ。

その後のキャリアアップの可能性は自分次第で無限大です。

  • ITエンジニアとしての方向性を迷っているような方
  • せっかくプログラミングを勉強したのに採用が決まらない方
  • レッドオーシャンよりもブルーオーシャンがいい方

これらに当てはまるなら、インフラエンジニアを強くおすすめします。

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