ITエンジニアが技術書はiPadで読む9つの理由【電子書籍】
ITエンジニアは、自己研鑽や資格勉強でよく技術書を読みますよね。
しかし技術書を紙の本としてたくさん買う事には、いろいろと悩みも付き物。
- 家の本棚が技術書で一杯でもう入りきらない。
- 本棚から技術書が溢れて雑然と積み上がり、生活スペースがどんどん奪われている。
- 勉強するために技術書を持ち歩くと、重くて辛い。
- 電子書籍を読む端末に迷っている。
この記事では、エンジニアが紙の技術書ではなく、iPadでkindle版を読むべき理由とメリットをまとめました。
目次
書籍の寸法にフィット
まず、電子書籍を読むデバイスとしてiPadを使う根拠を解説します。
大前提として、技術書を電子書籍で読むならタブレット端末一択です。
なぜなら、技術書は小説や漫画と違い、1ページあたりの誌面が大きいからです。
画面サイズは最低でも10インチ程度は絶対に必要です。
例えば、Amazon製の電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」や「スマホ」では、技術書内の図表が小さすぎて読めません。
特に固定レイアウトタイプの電子書籍の場合は、そのデメリットが顕著になります。
「Kindle Paperwhite」とiPadを並べて、どうなるかを比べました。
ご覧のように、Kindle Paperwhiteでは図中の表記がほとんど識別できません。
本文の文字も細かすぎて読むのが一苦労です。
6~7インチ程度の端末では、小説や漫画などを読むのが精一杯でしょう。
一方約10インチのiPadでは、紙の技術書とほぼ変わらないサイズ感で図表や文字が表示されます。
このように本記事では、もし画面が10インチ以上なら電子書籍の読み心地はどうなるのかを徹底解説します。
電子書籍用端末として、Apple製「iPad」2022年モデル と 、Amazon製「Kindle Fire HD」2021年モデルで比較します。
iPadは約70,000円ですが、Kindle Fire HDは約20,000円と3倍以上の価格差が存在。
たかがタブレットに70,000円もかけるのは、一見すると高額な買い物かもしれません。
しかし、iPadを使い出してからネットワークスペシャリストに合格したり、転職に成功して年収が跳ね上がった私にとっては、結果的に極めてコスパの高い自己投資になりました。
だから、自分の未来を選ぶのか現状維持を選ぶのか、どちらが良いのかはよく考えてみて下さい。
何より、iPadにはそれを選ぶべき明快な根拠があります。
電子書籍端末の最重要ポイント:タブレットを縦置きにした時の画面の縦横比
原則として、技術書を読む際は端末を縦にします。よって、端末を縦置きにした時に画面がどう見えるかが肝心。
画面の縦横比としては、iPadは4:3でKindle Fire HDは16:10です。
上図から、「iPadが横長」で「Kindle Fire HDが縦長」であることがお分かりでしょうか?
なお、縦横比が4:3のタブレットはiPad以外にほぼ存在しません。
Kindle Fire HD含め、各メーカーのタブレットの大半は縦横比が16:10です。
次に、技術書の寸法をご覧下さい。
技術書の主な寸法はA5判とB5判ですが、どちらも縦横比はほぼ4:3です。
仮にA5判の本を10インチサイズに拡大して、各タブレットの画面にそのまま当てはめると下図のようになります。
A5判の本もiPadも縦横比は4:3なので、余白は有りません。
一方Kindle Fire HDは「横ははみ出し」、「縦は余る」ことになります。
結果として実際の画面表示は下図のようになります。
当然ながら、iPadでは余白無しで画面全体が使われます。
一方、Kindle Fire HDでは縦横比4:3の本を16:10の画面に収めるという無理が生じます。
その結果iPadと比べて紙面は縮小表示され、上下に無駄な余白も出来てしまいます。
これは明らかにもったいないですよね?
つまりKindle Fire HDは、Amazonプライムビデオなど横長の動画を見るのに適した端末と言えます。
以上より、電子書籍を読むためのタブレットは、事実上iPad1択と断定できます。
一方で、実はAmazonも「縦横比4:3の大型端末」を発売しています。
「Kindle Scribe (キンドル スクライブ)」という新商品です。2022年11月に発売されました。
これなら画面サイズは10.2インチと大幅に拡大されたので、技術書でも読めるかもしれません。
付属のペンでメモ書きが出来るのも、人によっては嬉しい新機能でしょう。
ただしこの端末は白黒液晶であり、カラーの本には非対応。
さらに用途がほぼ電子書籍だけに限られる点と、iPadと大差ない価格帯であることから、やはりiPadがおススメです。
PCの脇で参照しやすい
技術書を参照する時に、紙の本だと開いたままの状態にキープするのが難しいですよね?
そこで私は、iPadを使う以前は「書見台」という本を立て掛ける道具を使っていました。
当初はこの書見台を使うことで、全ての問題は解決したかのように思えました。
しかし、しばらく使い続けると、次第に煩わしさを感じて使わなくなりました。
書見台ではページを開くたびにいちいち次の3つの動作が必要だからです。
- 書見台から本を持ち上げる。
- 読みたいページを開く。
- 書見台に本を戻す。
一方、iPadのKindle本なら1タップで次のページに進めますし、スワイプで一気に進めることもできます。
つまり、ページ遷移が1つの動作で済むので、面倒な手間が省けるということです。
何度も行う動作だからこそ、可能な限り手間を省いた方が効率はアップします。
また、iPadのカバーは上記のイメージ画像のように縦置きスタンドとして使えるタイプがおススメ。
外出時にiPad用のスタンドなどをわざわざ持ち歩かずに済むので、とても便利です。
【第5世代~第6世代iPad用:縦置き横置き兼用カバー(カラーは全10色から選択可)】
2017年~2018年中に購入されたiPadは、以下のカバーが対応しています。
私は2年程度このモデルを使っていますが、負荷のかかりやすい回転部分のパーツが今でも痛んでいないので、とても頑丈な作りだと思います。
【第7世代~第9世代iPad用:縦置き横置き兼用カバー (カラーは全9色から選択可 ) 】
2019年~2021年中に購入されたiPadは、以下のカバーが対応しています。
重い技術書が持ち歩き放題
Appleの公式スペックによると、iPadの重量は約500gです。
一方、一般的なサイズであるA5判の技術書は、iPadとほぼ同じの約500gと測定できました。
A5判よりも一回り大きいサイズのB5判は、iPadの2倍近い約900gもの重さです。
こうして改めて数字で見ると、技術書って意外と重くないですか?
1冊程度ならまだ持ち運びも苦にはなりません。しかし、2~3冊ともなると腕や肩が結構きつくなります。
さらに作業用のノートPCも持ち歩くとなると、バッグはまるでダンベルのようなものです。
通勤中にも筋トレをしたいような方以外にはおススメできません。
その点、電子書籍ならiPad1台で何冊でも好きなだけ持ち歩けます。
ちなみに、iPadの重さはたったの約500gです。
iPadを持ち歩くようになってから、私は毎日の通勤や外出時の自己研鑽がすごく快適になりました。
家が技術書で埋もれない
技術書は小説や漫画と違って、大きくて分厚いもの。
気を抜いていると本棚はすぐに一杯になるので、置き場所に困ったことはありませんか?
私は駆け出しエンジニアの頃は知識欲が高く、気になった技術書をAmazonでドンドン買い進めていました。
いつしか本棚に収まりきらなくなった技術書が部屋中に溢れて、生活空間が圧迫され始めました。
iPad1台に全ての本が収まっている現在は、限りある家の居住スペースを取り戻すことに成功。
例えば最近増えつつあるミニマリストの生活スタイルや断捨離の手段としても、電子書籍化はとても有効です。
配達を待つ必要がない
Kindleの電子書籍なら、欲しいと思ったその瞬間1クリックで即入手可能。勉強の熱が高い内からすぐに読めます。
一方、紙の本の配達には少なくとも1日以上は待つことになります。
また、宅配ボックス等が無い住宅なら、配達時に在宅していないと不在伝票を受け取ることになります。
再配達の手続きって、地味に面倒ですよね?
スマホでするにも電話の自動音声でも色々入力させられるのは意外と手間です。
それが、仕事から帰宅して疲れている時なら尚更。
しかも、宅配事業者の再配達は遅くとも20~21時までの受付なので、ちょっと遅めの残業が続くと次の受け取りは土日まで待たないといけません。これはかなりモチベーションが下がります。
月曜日に注文した技術書を土曜日に受け取った時には、勉強する気がほとんど無くなっていました…
Kindle Unlimitedがコスパ最高
「Kindle Unlimited」をご存じでしょうか?
AmazonのKindle本のサブスクリプションサービスで、月980円で200万冊以上が読み放題です。
当然エンジニア向けの技術書も幅広く利用可能で、プログラミングやインフラ関連の本も豊富にラインナップされています。
最大の魅力は、「気になっていたのに手が出せなかった技術」が気軽に学べる事。
もし紙の本なら、買ってから失敗したと思っても基本的に返品できません。
一方Kindle Unlimitedは少し読んで合わなかったとしても、読むのを止めればいいだけなので1円も損しません。
Kindle Unlimitedでエンジニアとしての領域が広がれば、貴方が理想とするキャリアの実現がグッと近づきます。
Amazon Kindle UnlimitedKindle Unlimitedで読めるおススメの技術書は、こちらの記事にまとめています。
読書しながらWeb検索
読書中に知らない用語などをググりたくなったことはありませんか?
紙の本だと、一旦本を置いてスマホやPCで検索しなければなりません。
一方iPadでは、Kindleアプリで本を開いた状態でミニブラウザ(safari)が起動できます。
つまり本を読みながらちょっとした調べ物が出来るということです。
この便利機能は意外と知られていませんが、勉強効率がアップするのでおススメです。
紙の技術書よりも安い
一般的に、紙の本よりもkindle本の方が安く買えます。
上図のAWS認定資格試験テキストも、Kindle版は紙版よりも約10%も安く買えます。
一見少額の差にも見えますが、10冊20冊と買い進めるうちに大きな差になっていきます。
つまり、例えば紙版よりも10%安いキンドル本を10冊買った頃には、1冊無料で手に入るだけのお金をトクすることになります。
紙の技術書は処分に困る
電子書籍が紙の本に劣る数少ない弱点が、不要になっても古書店での買い取りが出来ないこと。
しかし、マンガ本等に比べると技術書の買取価格は二束三文。2,000~3,000円もした本の買取が数十円だったり、買取不可と言われるケースがほとんどです。
ごく一部の希少な技術書以外は、リセールバリューはほぼ無いと考えていいです。
せっかく買ったのにもったいなくて、私は捨てるにも捨てられませんでした。
その結果、部屋が本で埋もれました…
一方電子書籍であれば、置き場所に困る必要は皆無です。
忘れた頃にまた必要になっても、いつでもすぐに読み返せます。
自分の技術資産として、Kindleシステムというクラウド上に何冊でも蓄積できます。
iPadとkindleのデメリット
ここまでは、 iPadでKindle本の技術書を読むことのメリットを解説してきました。
次に、ほとんど無いですが敢えてデメリットを解説します。
慣れの問題
どうしても紙の本がいいという人は多いです。
私も以前は紙の本に書き込んだりマーカーを引いたりして勉強していました。
パラパラとめくって読みたいページをすぐに開けるのも、紙ならではのメリットでしょう。
しかしiPadを使いこなせるようになった今は、紙の本とほぼ同じ使用感で利用できる事が分かりました。
要は、食わず嫌いをしていたことに気付いたのです。
ただし、どうしても紙の方がいいという方には、無理におススメはしません。
iPadのバッテリー切れ
紙の本は、明るい場所であれば際限なく読めますが、iPadにはバッテリーの限界があります。
在宅時なら気になりませんが、外出先で使う際には充電の残量に注意が必要。
ただし、最近は電源コンセントを設置するカフェや飲食店が増えてきました。
iPad用のUSB電源アダプタとケーブルを持ち歩けば、バッテリー切れを心配する必要はありません。
まとめ
この記事では、エンジニアが技術書を読む際は、紙の本ではなくiPadでkindle版を読むべき理由を解説してきました。
エンジニアにとって自己研鑽は大切です。キャリアアップはどれだけ勉強できたかで決まります。
iPadによるKindle学習で、私は技術的知見を得るスピードが飛躍的に向上しました。
まだ紙の本で勉強している人にとって、Kindle学習は強くおススメできるスタイルです。
併せて読みたい記事
月額980円で読み放題となるKindle Unlimitedの、ITエンジニア向けおススメ本を以下の記事にまとめました。
インフラエンジニアにおススメの入門レベルの資格と攻略法を以下の記事にまとめました。Kindleによる高効率学習で着実に年収アップを実現したい方はご覧ください。