フルリモート年収700万派遣エンジニアの5つのメリット
私はインフラエンジニア7年目ですが、正社員も派遣社員もやってきました。
しかし今は、敢えて派遣エンジニアとして勤務しています。
フルリモートで年収700万ですが、世間的にはそこそこの待遇だと思います。
- エンジニアにおける正社員と派遣社員の違い
- 派遣エンジニアのメリット
- フリーランスと比べた優位性
本記事では、このような観点からエンジニアにとって有益なキャリアの選択肢を提案します。
目次
フルリモート案件が選べる
一度正社員になると、そう簡単には転職できません。
エンジニアとはいえ、通常2~3年は勤務するのが常識です。
なぜなら、すぐに辞めるような人は信用も期待もされずに採用されにくくなるからです。
つまり、今いる会社にリモート勤務制度が無い場合は、貴方に選択の余地はありません。
どんなに大雪でも猛暑でも台風の日でも、満員電車に揺られながら出社するのです。
小田急線の快速急行の通勤ラッシュはえぐかったです。
一方、派遣社員なら始めからフルリモート前提で案件が選べます。
リモート勤務制度が無いような案件は、始めから除外すればいいのです。
もし急に出社を要請されても、担当案件の切れ目を見計らって契約終了できます。
このように、臨機応変に自分の働き方を選べるのが派遣エンジニアのメリット。
更にここだけの話、フルリモートならではの優位性もあります。
それは、スキマ時間にスキルアップできることです。
実際のところ、会社の業務だけで一日8時間かかることはそうありません。
建前を抜きにすれば、誰であれ1~2時間くらいは余裕があるはずです。
その時もしダメな人なら、ゲームや動画や自分の趣味で時間を費やすのでしょう。
しかし賢い人なら、その空き時間で自己研鑽し、業務のスピードや質を一層高めます。
例えば、VBAやGASやPythonなどでルーチン作業を自動化できればかなり効率化できます。
これは会社にも自分にも、間違いなくWINWINな時間の使い方。
そうして更に空いた時間で自己研鑽を繰り返すことで、際限なく成長が可能です。
私もそうしてスキルアップを続けた結果、派遣エンジニアながら年収700万を稼げるようになりました。
やりたい仕事が選べる
基本的に、正社員は自分で担当業務は選べません。組織や上司の思惑で決まります。
貴方が伸ばしたい技術と、会社が貴方に期待する仕事にはギャップがあるものです。
同じ業務を何年も担当するのか、急に人手が足りない部署に回されるかは全て会社の都合次第。
そんな受け身の働き方を続けて、理想のキャリアが実現できる日は訪れるのでしょうか?
一方派遣エンジニアは自分のやりたい案件が選べます。
派遣会社の営業に希望を伝えれば、それに見合った案件を紹介してくれます。
その中で希望する案件だけ応募できるので、主体的に仕事に取り組めるのです。
一方的に仕事を任される正社員時代に比べて、私はモチベーションも高く働けるようになりました。
正社員時代はオンプレ環境でずっと同じような業務をやっていました。
給料も仕事も何年も変わらないことは、すごくストレスでした。
どれだけ自己研鑽しても、その成果を発揮する機会は無く、昇給もままならなかったのです。
そこである時思い立ち、AWSの資格を取って転職することにしました。
正社員から派遣に転職したら、年収も1.5倍になりました。
そして思いの外簡単に仕事も決まったので、これまでの苦労は何だったんだろうと拍子抜けしました。
それ以来、派遣エンジニアの方が自分の性に合っていることに気付き、現在もそうしています。
なお副次的なメリットとしては、周囲との関係悪化を恐れずに言うべきことが言えることです。
正社員は長期的に人間関係を構築するので、遠慮して言えないことも多々あるでしょう。
一方派遣なら最長でも期間は3年までであり、対人関係はある程度割り切れます。
例えばプロジェクトが停滞しそうな時に、普通は気後れして言い出せないような大胆な進言も可能。
そうすることで、一時的に気まずくなっても結果的には進捗に繋がるのです。
職歴を増やさず年収アップ
実態として、エンジニアは転職で年収を上げていきます。
ずっと同じ会社にいたとして、昇進昇給で高年収が期待できるのは一部の大手優良企業の正社員だけです。
私のように新卒で入った会社を30歳手前でやめて、1年強もの空白期間を作ったような人間にとっては、そのようなエリート的キャリアはとっくに望めません。
だから、スキルアップしながら泥臭く成果を出し続け、より良い待遇を掴みに行くしか道は有りませんでした。
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そういった状況下で、正社員として転職を繰り返すことは、職歴が汚れるのでNGです。
履歴書に記載する企業が増えるたびに、このままだとマズいという焦燥感に駆られます。
客観的にも、職を転々とする人にはポジションを与えたくないのは自明だからです。
その点、派遣社員なら1つの企業に所属したまま、より高年収の案件に移ることが可能です。
基本3年までしか同じ案件の契約は継続できませんが、その気になれば同じ派遣先の別部署の案件にアサインされることも可能です。
もちろん、単価も従来の案件よりも高くなる前提での話を進められます。
つまり正社員に置き換えると、昇給と同時に自分の希望部署に異動するようなものです。
本来なら、柔軟にポジションを選ぶことも昇給も困難なはずです。
しかし派遣エンジニアになってからは、ずっと気楽に転職と向き合えるようになりました。
夜間緊急対応をしなくて済む
緊急の夜間対応は、エンジニアにとって最悪な業務の一つです。
グッスリ眠り込んでいる深夜に、業務携帯の着信音で無理やり起こされると、体力もメンタルもゴリゴリに削られます。
もしそれが、本当に不測の障害で緊急対応が必要であればまだ許せます。
しかし、システム担当者の考慮不足で発報したどうでもいいアラートだった場合は、思わず業務携帯をへし折りたくなります。
一般的に正社員は夜間対応をさせられますが、派遣社員は回避できるケースが多いです。
そもそも夜間対応が必要な場合は、契約内容でその旨が明記されます。
つまり夜間対応が業務内容に含まれる案件は、始めから候補として除外できます。
エンジニアに限らずですが、睡眠の重要性は近年広く認識されるようになりました。
しっかり寝ないと頭は働きませんし、ストレスもたまりやすいです。
ちなみに私は寝る前に、GABA入りのチョコをよく食べます。
プラシーボ効果かもしれませんが、寝つきが良くなったような気がしています。
リモートワーク中で頭が疲れた時に、ちょっとした糖分補給の手段としても使っています。
Amazonだと10個セットしかないようですが、大きめのスーパーなら置いてあるので一度試してみてください。
(都内だとサミットに置いてあることが多いです。)
フリーランスよりおトク
ここまで見てくると、「フリーランスはどうなの?」と思われるかもしれません。
例えば単価や勤務形態の柔軟さは、フリーランスの方が上でしょう。
フリーランスより派遣が有利なのは、社会保障や福利厚生面です。
社会保障
派遣エンジニアは一般に、「派遣会社所定の健康保険組合」と「厚生年金」に加入します。
この場合、健康保険料は派遣会社と派遣労働者が折半で負担します。
派遣会社は給与から健康保険料を差し引き、残りを派遣労働者に支給します。
また、厚生年金にも加入できるので、年金給付額も概ね正社員と同じ程度の金額が期待できます。
一方、フリーランスエンジニアは「国民健康保険」や「国民年金」に加入します。
この場合、健康保険料は全額自己負担です。
つまり派遣エンジニアの2倍の金額を毎月支払うことになります。
さらに国民年金の給付額は、現役時の収入によって変わることはありません。
国民年金は加入者の収入に関係なく、一律の基本年金額が設定されています。
よって、厚生年金に加入する正社員や派遣社員と比べて、年金給付額は低額となります。
福利厚生
派遣エンジニアの福利厚生として、「有給休暇」と「資格取得報奨金」が挙げられます。
概ね勤続1年目には10日程度の有給休暇が付与され、勤続年数に比例して付与日数も増えていきます。
また派遣会社によっては、指定の資格取得で1~10万円程度の報奨金が得られます。
これからたくさん資格を取りたい人には嬉しい収入アップです。
一方、フリーランスには「有給休暇」と「資格取得報奨金」もありません。
特に有給休暇が無いことは、体調を崩した時に収入が減るリスクにつながります。
ワークライフバランスの点でも、収入減の不安無しに休めるメリットは大きいものです。
要するに、派遣エンジニアはほぼ正社員並みの社会保障と福利厚生が得られます。
一方、フリーランスにはそのどちらもありません。
多くのエンジニアにとっては、派遣の方がおトクに安心して働けるでしょう。
まとめ
本記事を要約すると、派遣エンジニアのメリットは次のようになります。
- リモートワークを前提とした案件を選択できるため、通勤ストレスを軽減し、自分の働き方を選べる。
- 自分の希望に合った案件を選択できるため、モチベーションを高く保ちながら働ける。
- 転職しても職歴が汚れず、より高年収の案件に移ることができる。
- 夜間対応が必要な場合、契約内容に明記されているため、そのような案件を回避できる。
- 社会保障や福利厚生がしっかりと整備されているため、フリーランスに比べて安心して働ける。社会保障や福利厚生の面で正社員と同等の待遇を受けることができる。
現在の状況や今後目指したい方向性も勘案し、是非より良いキャリアプランを描いてください。
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